SoulBound Token
SBTとは、譲渡不可能なNFTであり、その特性を活かし、SBTのウォレットを保有する個人の経歴や行動履歴を表すトークンとして発行されます。様々なSBTが保管されることになるウォレットは、そのウォレットの持ち主の姿を示すものとなることから“ソウル”と呼ばれます。 副業の一般化、個人の技術・知見シェアサービスの普及、分散型自律組織“DAO(※1)”の登場等、昨今の社会情勢の変化を背景に、個人が社会において多様な役割・個性を持つことが一般的になって参りました。こうした新しい社会においては、参加するコミュニティ毎にどの個性を見せるのか、各自でコントロールすることが可能となることが期待されます。SBTは複数の“ソウル”の使い分けを通じて、そうした新たな社会のニーズに応えるものです。 HashPortグループとSMBCグループが提携して、今後実用化が期待されるSBT領域の研究を行うことは、わが国におけるWeb3経済圏の普及を後押しするためにも意義がある取組みと考えております。
「自律分散型組織」という言葉は日本語ではDAO以前からもっと広い意味で使われていたので混乱を招く可能性がある 特定の管理者や所有者が存在せず、組織のメンバーが投票による意思決定を行うことで、事業やプロジェクトの推進を行う共同所有型の組織。
【SBTの活用イメージ】
例えば、社会人としてのソウルと、音楽ファンとしてのソウルを同時に持つユーザーがいたとします。このユーザーが、転職をする際に自身のスキル・職歴を証明したい場合、転職先に対して社会人としてのソウルの中で保有するSBTと、ブロックチェーンの外に保存してある氏名や住所などの個人情報の参照を許可することで、身分証明とそれに紐づく経歴の証明を同時に行うことができます。
また、アーティストのファンコミュニティの中で、ファンとしてのロイヤリティを証明するためにファン活動の履歴を共有したい場合、コミュニティに対して音楽ファンとしてのソウルの中で保有するSBTの参照のみを許可することで、匿名性を保ったまま、ライブ参加回数や音楽再生回数などを証明することができます。
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